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20151008ラクダの照明


先週ですがラクダの照明器具のモックアップが出来てクライアントからの了承をもらい、メーカー契約も無事終わりました。
実際はラクダだけではなく砂漠で見ることの出来る様々なシーンを砂の化粧壁に映し出す事になっています。
砂漠の体験として印象的な砂丘に映る影をイメージして、全長で1200Mある3つのループ状の廊下に、137の砂の化粧壁を設け、465個の照明でシーンを作っていきます。
最初は50パターンほどの影絵で構成されていたシーンも、予算の関係で3,4種類にまとめれないかと言われ、すったもんだした挙句最終的に14種類までへらして折り合いをつけました。
砂の化粧壁に浮かぶ様々なシーンの連続が、砂漠での体験をより深く心に刻んでくれることを願います。うまくいくといいなぁ〜。

20150914 砂の化粧壁


砂漠の砂を使った化粧壁のスタディも佳境になってきました。もう時間もありませんし腹をくくって決断の時です。珪藻土と違って砂で出来る表現はそこまで多くないので、少ない表現でどこまで豊かに見せることができるかが課題です。しかも予算が圧迫され専門の職人を呼ぶことも出来ないので、普段は塗装を専門にやっている職人を流用してのチャレンジです。これまでのスタディの蓄積を新しい職人に伝えながら、さらに新たな表現の可能性に挑戦しています。

20150905


9月になってしまいました。インテリアの工程は下地が既にほぼ完了し10月中の竣工に向けて仕上げ材料が次々と現場に入場し始めています。ただ照明計画の遅れから器具の選定と購買が遅れ、一部足場が外せず若干工程に遅れが出ています。

現場には弊社からスタッフを一人送り込んで常駐させており、毎日現場の対応にあたってもらっています。食事もたまに現場小屋で頂くことも。ここには現在300人ほどの職人が暮らしていて、そのほほとんどが広州や深センなどから来ています。北と南とでは食事の味が全く違うので、現場では専門に南からまかないのオバちゃんを呼んできて食事を振舞っています。そうでもしないと職人は食事が気に入らないと帰ってしまうそうです。

20150808


先日旅游卫视(The Travel Channel)のインタビューを受けましが、インタビューでは綺麗事を並べていても実際はかなり厳しいのが現実。
日々刻一刻と変化してく状況の中で場当たり的な対応しかできず、どんどん理想が削ぎ落とされていく中で苦悩の毎日です。
それでも誰かが理想と現実の間に立ちながらその状況をまとめていかなければいけないと、踏ん張っています。
いくら悪くなってもほったらかしにしてたらもっと悪くなると。。。

この数カ月はまたずっとランドスケープ、特に排水の問題と格闘していました。すべてがトライアンドエラーの繰り返し。
設計しても設計しても現場ではうまくいかず、クライアントも我々もどう解決していいか分からず手探り状態の日々。
砂漠という誰もやったことのない特殊条件の中でも成立するランドスケープをデザインしていく。しかもまだ始まったばかり。

この他にもまだ家具、照明、サイン、VI、と正直踏ん張りきれるか心配。。。
(下の写真は砂で出来た透水ブロックのテスト)

20150728 現場状況

工事を再開してはや2ヶ月。トラブル続きなのはモチのロンなんですが、もっとも厄介なのは再開と同時に予算も再び大幅カットになっているので、工事をしながら材料を選定し直していることです。工期を遅らせるわけにはいかんのでケツに火がついた状況で建材市場を走り回っております。
最近ようやく材料の多くが決まってきました。2011-12年に決めた材料や什器などはほぼ全てキャンセルされ、仕上げの予算は当時の1/3以下。石張りはタイルに、木は突板に、すべてINAXだった衛生陶器も国産のメーカーに変更です。材料を選んでも選んでもネゴシエーションの末に値段が合わず、また建材市場へ探しに行くという日々。タイル屋だけで50社は見てると思います。石はすべて平米200元−300元以下の石、タイルなどは100元以下で、便器に至っては500元程度で選べというお達しで、もうそこら辺のビジネスホテル以下の仕様です。とはいえ人任せにはできない性でクライアント、内装業者と一緒に全国行脚の毎日です。

20150604 砂漠の現場工事再開!

ついに!工事が再開しました。2012年6月に工事が止まって以来ですので、まる三年止まっていたことになります。経済的要因や政治的要因などいろんな要素が重なってなかなか再開の目処が立たなかったのですが、GWに突然クライアントから再開をすると連絡を受け、そこからは怒涛の打合せの連続。6月Ⅰ日から再開し、先日現場にも行き職人が現場に揃い工事再開しているのをこの目で確認してきました。

とにかく現場に人が戻ってひと安心しています。とは言え10月20日までに竣工させなければならないということでスケジュールは厳しく、しかもこの期に及んで変更や未決定事項が多く、解決しなければならない課題が山のように残っているので毎日が緊張の連続です。

しかも施工会社や管理体制もすっかり変わってしまいましたので、現場での指示系統を一から構築し,また過去に決めた決定事項を思い出しながら問題を解決するという作業ですが、早く慣れてスムーズに現場が進むことを望みます。


20131020-20131103 K氏集中作業

紆余曲折を経て10月後半にようやくインテリアの最終的な方案が決まり、昨日までの2週間K氏を北京に招いてデベロップ作業を手伝っていただきました。
今後、施工(&施工図作成)会社との間でプロジェクトのイニシアチブを掛けた大事な時期ということで、K氏には「とにかくスケッチを100枚!」という要求を出しました。
今回は方案だけの契約なので、方案だけだして後は施工会社のやりたいように弄られるという状況を避けるための策でしたが、二週間みっちり作業していただき成果は上々。様々な問題がクリアになり解決出来ました。
このプロジェクトは工期が延びに延びて設計ももはや大赤字状態、でも大事な時期と悟っていただき最低限の条件の中来ていただきました。
まぁでもこの人の強みはよその事務所にお邪魔しているにもかかわらず遠慮というものを一切感じさせず自由にやりたい放題できることでしょうか...

工事の再開は3月15日と決定しました。オープンは来年8月予定。800人の作業員を投入し一気に進めるようです。今度こそ予定通り行きますように。。。