20160815:Graceland Music FES

北京から北へ車で3時間程行った草原にFESをテーマにした公園をデザインし、毎年大小様々なフェスを受け入れるプラットフォームにしようという試みにチャレンジしています。

かつてコミュニティ単位で行われていた”お祭り”という祝祭行事を、現代都市のなかで生きる様々な趣味や趣向で繋がる”トライブ（族）”達が、リアルにコミュニケーション出来る場所としての”FES”というイベントに置き換え、毎年ここで大小様々な”FES”が開催できる受け皿となるような公園をデザインしました。

もちろん背景には最近中国でもその手軽さと収益性で爆発的にひろがりつつある音楽フェスなどのイベント誘致を目論んでいますが、その音楽フェスも規模が大きくなりすぎると当局による規制が入ったり、場所が毎年変わったりすることでインベントとしてなかなか成熟していかないのが問題となっています。
また大都市北京に於いて市民がますます豊かになり多様化していく中で、普段ネットというバーチャルなコミュニケーションでのみつながる様々な”トライブ”がリアルなコミュニケーションを行える場所を探そうと思ってもなかなか見つからないのが問題となっていました。

我々は音楽家でもあり音楽フェスなどのイベントを多く手掛けるプロデューサーとタッグを組み、大規模音楽フェスのみならず、各ジャンルに絞ったジャズフェスやエレクトロミュージックフェス、ダンスフェスやグルメフェスなども行える公園になるようにデザインされています。またフェスが出来る広場の横には大きなキャンプ場や、サービスの整ったグランキャンプができる場所も用意され、北京から車で来てフェスを楽しみキャンプをして帰る”FESリゾート”としいう新たなツーリズムの形を提案しています。

今年はさっそく9月の3,4日にエレクトロミュージックをテーマにしたフェスが行われます。これを皮切りに来年以降この場所で様々な”FES”が行われ、かつて我々が子供の頃毎年楽しみにしていた”お祭り”に参加するようなドキドキ・ワクワクが、都市生活の新たな一面に加えられるよに期待しています。