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20120311−20120318

一週間掛けてバリ島とビンタン島のリゾート二箇所を視察。視察の目的はリゾートの運営スタイルと自身のリゾートを再定義するため。


クライアント側董事長は中国にはまだ本当の意味でのリゾートはないと考えていて、ヨーロッパ型のリゾートとアジア、特にモンゴルの文化とリゾートをどう掛け合わせるかということを考えています。
確かにアジア人のリゾートスタイルとヨーロッパのリゾートスタイルは全く違っていて、その文化的背景からアジア人はリゾートというより観光の方にだいぶ偏っています。
プールサイドや海辺を見ても一日中本を読んだりしてくつろいでいる人は欧米人に多くて、アジア人は少し泳いでは去っていきます。アジア人でプールサイドで一日中本を読んでる人は全く見掛けません。我々が考えるモンゴル的リゾートはモンゴル人本来の性格や時間概念を考慮してもう少しヨーロッパの滞在型にしていきたいと考えています。


また現状中国のリゾートは主にエリート層、商務、政府関係などの接待に向けて作られているため洗練されてはいるが長期滞在にはきびしく、曰く「愛人とシッポリやるためのリゾート」、「一人で過ごすと孤独しか感じない」、「ホテルデザイナーによるリゾートでリゾートデザイナーによるリゾートではない」。中国の旅行産業の発展と今後の市場を考えると長期滞在にむけた豊富なプログラムや演出を考えたり、もっとファミリーユースにシフトしてていくべきということです。政府やエリートでなくもっと家族や子供が楽しめるリゾート。確かに今の中国にはそれは少ないです。でもこれは彼らのように民間投資だから出来る発想で、政府関係の投資では絶対に出てこない発想です。


このプロジェクトのクライアントは中国でも珍しい背景がデベロッパーでもない政府関係でもない完全民間投資のリゾート観光開発です。そのぶんあらゆる面で真剣勝負でその真摯さが伝わってきます。求められているのは当地の文化や地域産業にも貢献できるモンゴル的リゾートの提案。それに応えれるように設計者としても頑張らなければなりません。